1953年、アメリカ東部ボストン・ウェルスリー郊外の有名女子大ウェルスリー大学が舞台です。少し老けたなあと思わせるジュリア・ロバーツが超名門大学の美術史教授役(キャサリン)を演じました。キルスティン・ダンスト

他の若手女優が逆に初々しかった。特にキルスティン・ダンストが意地悪なベティ役を見事に演じてました。この映画の評判は最悪ですね。何が言いたかったのか、捉えどころが無いとか、見なきゃよかった、時間の無駄

だったとか。
私はもう少し時間をかけて時代背景や人間関係を描けばそれなりの素晴しい作品になったのではと思いましたが。今、アメリカでも女子大というのは減ってきてるそうです。でもこのウェルスリー大学はいまだに

男子学生を受け入れていないそうです。キャサリンの周りから男がみんな去って行きます。何故でしょうか?。貞淑な普通の妻にはなれないからです。美術史教授に生きがいをプライドを持っているからでしょう。

この映画はウーマンリブが社会的に認められつつあった頃のお話のようです。キャサリンはおそらく【Women's Liberationist/ウーマンリブの闘士】に近い考え方であったからでしょうね。キャサリンは男と男社会に堂々と闘

うことが出来る弁護士をジョーン(ジュリア・スタイルズ)に薦めたところのエピソードにそのウーマンリブの闘士の姿が見えます。でも、ジョーンは自分の意思で人生を選択することも大事な権利だと主張し実行します。ジョーン

もキャサリンもどちらも、何か割り切れない気持ちになりますが、1教授と生徒との友情は芽生え、信頼関係は出来ていました。この映画を観ている観客はキャサリンの空回りに失望すると同時に盛り下がりになったストーリ

ィに物足らなさを感じる訳です。ですから去っていくキャサリンを追いかけ見送る生徒たちを観ても感動を覚えるに至らなかった。
inserted by FC2 system